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2021-03-25 

【コラム№2】ヤマネコ

こんにちは、ZCCの花島です。
今回はヤマネコの話題です。
キャットクラブで管理している猫種はイエネコに分類されています。ヤマネコは同じネコ属の仲間です。もともとイエネコはヤマネコが里に降りてきて人と共生するようになり家に帰属するのでイエネコと呼ばれるようになりました。
日本のヤマネコと言えばイリオモテヤマネコとツシマヤマネコです。どちらも今は100匹近くに減少して絶滅危惧種と認定されています。特にイリオモテヤマネコはよく知られ西表島の猫という事で知った方が多いのではないかと思います。
実はイリオモテヤマネコは数十年前に世界的に脚光を浴びた事がありました。ネコ属は大きく4属に分類されるのですが5番目のネコ属ではないかと考えられたのです。理由は本来のネコ属にはない特徴が見られたのです。特に虎耳状斑という耳の後ろに白い斑点が見られるのです。ヒョウ属のトラに見られる模様です。ネコ属には見られない模様でさらに耳の先端が丸く歯の数が異なっていました。これは世紀の大発見となるはずでしたが残念ながらベンガルヤマネコの亜種として分類されてしまいました。
トイガーという猫がいますがこの品種もイリオモテヤマネコ同様耳の先端が丸く虎耳状班があり虎のように腹部が白くなればまさしく猫界のタイガーキャットとして人気が出るのではないかと思います。今は猫の新種は異種交配により作出されることが多いのですが、ヤマネコのような魅力的な猫種が現れることを期待したいですね。

※画像はベンガルとトイガーです。

ベンガル
トイガー
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