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2021-08-26 

【コラム№7】猫の腎臓病

こんにちは、ZCCの花島です。

暑かった夏が一変して梅雨に戻ったように雨が続き西日本では多くの被害がありました。繁殖家の方でも被災された方もいるかと思います。この場をお借りしてお見舞い申し上げます。

「猫の寿命が30年になる!?」というニュースを聞いたことがあるでしょうか。猫の平均寿命は15歳頃です。
フードの普及や動物病院の増加で昔と比べると伸びています。それが2倍の30年になるというのです。長生きは喜ばしいことですが反面高齢特有の病気で飼い主様の負担が増えるのも事実ですが、ここは素直に素晴らしいことだと受け入れていいのではないでしょうか。

治療薬と治療方法を研究、開発しているのが東京大学です。
ところがコロナ下で研究費用が不足して新薬の研究が停滞しているということが報道されると、この研究に期待する愛猫家から2週間で約1万2千件、1億4千万円の寄付が集まったとのことです。猫の多くが慢性腎臓病を患い、腎機能が低下して死に至ります。これは猫の腎臓組織は破壊されると再生しないという致命的な臓器なのです。症状は1〜4のステージからなり今の治療方法ではそれぞれのステージでの期間を長くして腎臓機能の低下を抑えているようです。

我が家の高齢猫もここ数年「ラプロス」という最新の薬で治療をしています。東大の研究は「AMI」(アミノ酸の1種 )は人やマウスではIgMから離れて尿中に移行し腎臓で作用して改善をしてくれますが、猫のAIMはIgMから離れず腎臓を改善してくれません。そこでAIM創薬を完成し猫に投与することで腎臓機能が回復できるということです。治験薬製造の開発は終了しているとのことですから、たくさんの愛猫家からの寄付により中断されていた開発が再開されることでしょう。いつまでも長く猫と暮らしたいという愛猫家の願いもまもなくですね。

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