2021-09-15
【コラム№8】新種について
こんにちは、ZCCの花島です。
暑かった夏も終わり猫たちとの触れ合いやお世話や管理がしやすい季節になりました。新型コロナウィルス感染症の蔓延がなければこの時期、各地でキャットショーが開催されて素晴らしい猫達を見ることができるのですが今年は寂しい限りです。キャットショーといえば人気の品種が安定して出陳してきますが、今回はまだまだ馴染みのない新種についていくつか取り上げてみたいと思います。近年の新種として人気を集めたのはベンガルやマンチカンでさらにマンチカンから派生したミヌエットもとても人気な品種となりました。猫の発生の仕方は自然、人為的、突然変異的と3タイプありますが、これから現れる新種は人為的発生の猫となり何種かの品種を掛け合わせて固定化し新しい品種となります。勿論ZCCでも新種を公認種として扱えるよう努力をしております。人気な品種となるためには魅力的な形質を身につける事が大きな課題となります。
まずは「キンカロー」。ミヌエットとともに店頭で見る機会が増えてきました。猫種名は、「kinky(縮れた)」と「low legs(短い足)」から名付けられたと言われています。マンチカンとカメリカンカールとの交配種で短足で耳が後ろに反り返っているのが特徴で短毛、長毛がいます。異種交配が可能な品種はマンチカン、アメリカンカールです。
次は「スクーカム」です。聞いたことはあるでしょうか?スクーカムは「被毛がカールしている短足の猫を作出する」という目的により、1996年にマンチカンとラパーマを掛け合わせて作出された人為的混血種です。名前の由来はアメリカ原住民族間で使われる言葉で“崇高な”“他に類を見ない”という意味からつけられたと言われています。短毛、長毛がいます。異種交配が可能な品種はマンチカン、ラパーマです。
今回の最後は「バンビーノ」です。なんとなくイタリアンな響きがしませんか?「バンビーノ」はイタリア語で「男の子」という意味なんですね。見た目が赤ちゃんの男の子という印象なんでしょうか。マンチカンとスフィンクスの交配種で無毛で短足な猫なので可愛い赤ちゃんを連想したのではないでしょうか。異種交配が可能な品種はマンチカン、スフィンクスです。まだまだたくさんの新しい品種が登録されてきています。この子達が多くの方々に迎えられ愛されるためにはまだまだ時間がかかりそうですね。
次回も新種をご紹介していきたいと思います。