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2021-10-13 

【コラム№9】新種について(その2)

こんにちは、ZCCの花島です。
10月に入りコロナ感染者数が減少し緊急事態宣言が解除され、少しずつ元の生活に戻れる兆しが見えてきました。
先月は新種で「キンカロー」「スクーカム」「バンビーノ」について説明しましたがまだまだ店頭で見ることは少ないと思いますので資料や写真を参考にして確認してみてください。
今月も新種について取り上げてみたいと思います。

まずは「ジェネッタ」です。聞いたことがあるでしょうか?原産国はアメリカで、名前の由来はアフリカに生息する「アフリカンジェネッタ」です。ベンガル、サバンナ、マンチカン、オリエンタルショートヘアーなどを掛け合わせて作出された人為的発生の品種です。特徴は、長い胴体と短い足、そして野性的な被毛色です。模様はスポットやマーブルです。体型はセミフォーリンです。異種交配可能な品種はマンチカン、ベンガルです。野性味豊かな品種ですからベンガルに次ぐ人気品種になりそうですね。

次は「ミンスキン」です。この品種もまだまだ珍しい品種です。原産国はアメリカで名前の由来は、短足の「MINI」と皮膚の「SKIN」の2語の組み合わせです。マンチカンとスフィンクスなどを交配し、その後デボンレックスやバーミーズなども交配に参加し、今のミンスキンが誕生しました。特徴は短い足とファーポイント(ポイント部に被毛がある状態)を持つのが特徴です。ヘアレス(無毛)やフリーコーテッド(全身に短い被毛)の猫が生まれる事もあるようです。体型はセミコビーです。異種交配が可能な品種はマンチカン、ドメスティックキャットです。小柄で耳が大きく模様や被毛に特徴があるので魅力的な品種ですね。

最後は「ドウェルフ」です。舌が絡みそうな名前ですね。原産国はアメリカで、名前の由来は英語で小人を意味する「ドワーフ(dwarf)」と、妖精を意味する「エルフ(elf)」を組み合わせて命名されました。マンチカン、スフィンクス、アメリカンカールを掛け合わせて作出された人為的発生の品種です。特徴は元猫のそれぞれの特徴、短足、無毛、反り返った耳を持つ事です。体型は小型のセミフォーリンです。異種交配可能な品種はマンチカン(短足のもの)、スフィンクス、アメリカンカールです。それぞれの3つの特徴を有する豪華な品種ですね。

2回に渡り新種ついて取り上げてみましたがその多くがマンチカンを組み入れているようです。短足の愛らしさに更に他の猫の魅力的な部分を取り入れた豪華な猫達なのですね。繁殖は難しく希望通りの形質を持てない猫達も生まれますが、そのような子達も大切に生涯を送れるような優しい繁殖を忘れないで欲しいと思います。

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