2022-07-12
【コラム№18】猫の熱中症
こんにちは、ZCCの花島です。
7月に入り猛暑日が続き、いつの間にか梅雨が明けてしまいました。例年よりも早くから暑い日が続き、人も猫も暑さ対策をしっかりおこないトラブルのないように注意してください。
今回は前回に続き「猫のネーミング3」の予定でしたが、予想以上の暑さが続きますので「猫の熱中症」について取り上げてみたいと思います。まず、猫にも熱中症がある事は認識しておいてください。皆さんご存知のように、人は暑いと全身で汗をかいて体温調節をしますが、ネコは肉球という狭い場所でしか汗をかきません。また、呼吸も口では無くほとんど鼻呼吸ですから人と比べると体温調節が苦手な動物なのですね。
気温が30度を超えたり、湿度が高かった時は、積極的に対策をしてあげましょう。猫の平均体温は38度前後ですが、猫にとっての快適な温度は体温より10度近く低い27度くらいといわれています。室内では積極的にエアコンを使って温度を管理してあげましょう。さらに扇風機やサーキュレーターを使い室温を均等にしてあげると良いと思います。猫によってはエアコンの温度が辛くなる子もいますので避難場所のような空間を作っておくことも必要かと思います。
次に水分補給ですが、いつでもどこでも新鮮な水が飲める様、お水の器を増やしておくことも良いと思います。設置する場所は、日が当たると水温が上がってしまうので、日の当たらない場所が良いです。次に被毛にムダ毛やもつれがあったりすると皮膚への通気性が悪く体温が上がりますので、しっかりブラッシングをしたり、長毛猫は被毛を短くカットしたりするのも良いと思います。
熱中症の症状は、初期の段階ではハァハァと口呼吸が始まり、呼吸数が増加します。通常毎分30回前後ですから確認してみてくだい。さらに元気がなくなり、よだれが垂れたり、食欲がなくなって来ます。この段階で症状を止めてあげることが1番大事です。さらに症状がすすむと、吐き気や嘔吐がみられ、まったく元気がなくなり体温も40度近くになり危険な状態ですので、直ぐに動物病院で処置をしてもらいましょう。さらに症状がすすむと体温は40度を超え、痙攣や、意識障害が現れます。神経系、循環系に障害が出ますので一刻も早く動物病院へ連れて行き、対応してもらいましょう。
初期の自宅でできる対応は保冷剤で首や脇を冷やしたり、濡れたタオルで全身を包み、まずは体を冷やしてあげましょう。体温の調整は2度くらいと狭いのでくれぐれも冷やしすぎには注意してください。最近は熱中症対策用の冷え冷えマット等便利グッズがたくさん売られていますのでぜひ活用してみてください。まだまだ暑い日が続きます。人も猫もしっかり熱中症対策をして暑い夏を乗り切りましょう。