2023-03-15
【コラム№26】キャットマイスター合格おめでとう!& 猫の専門用語
こんにちは、ZCCの花島です。2023年も3月になり春らしくなってまいりましたが、皆様猫ちゃんと共にいががお過ごしでしょうか。三寒四温を繰り返し、すぐそこまで春が近づいてきており、桜が満開となる日も近いと思います。
さて、2月は動物専門学校では進級や卒業にあたりZCCのキャットマイスターベーシック、アドバンスの資格試験を昨年以上の学生が受験され、努力の結果たくさんの合格者を認定することができました。卒業生においてはキャットマイスターで学んだ多くの猫の知識が社会で活かされることと思います。従来専門学校の学生は犬や小動物を学ぶ授業は多くありましたが、猫の授業は一部の専門学校でしか取り扱わなかったのですが、ZCCのキャットマイスター教本と試験を設けたことで多くの動物専門学校で猫の授業の取り組みがなされ、本来の犬だけに偏らない犬猫の知識を備えて社会で活躍できる卒業生を出せるような環境ができたことは教本、試験に携わった者として嬉しい限りです。
3月のコラムですが、猫の一般的知識はキャットマイスターの教本を熟読して頂ければ良いのですが、猫を知る上であまり耳にしない専門用語がありますので、数回に渡りアイウエオ順に10単語ぐらいを目安に解説していこうと思います。
1、 アイシェープ:目型のことです。猫には大きく3タイプの目型があります。ペルシャやエキゾチックのようなまん丸の目、シャムやオリエンタルのような細めのアーモンド型の目。エジプシャンマウやターキッシュアンゴラのような楕円形の卵型の目です。
2、 アルター:キャットショーでよく出てくる単語で、避妊去勢した猫たちのクラスです。一般にキャットショーにおけるチャンピオンシップは繁殖が可能な猫を対象としています。繁殖しなくなったけどキャットショーを楽しみたいなという方のクラス区分です。
3、 アウトクロス:繁殖方法です。一般的な繁殖方法としてインブリード(血筋の近い繁殖)、ラインブリード(系統の近い繁殖)、アウトブリード(血筋も系統も近くなく新たな形質を取り入れる繁殖)となります。そのほか猫では異種交配、ヒマラヤンの形質を維持するペルシャとの交配、スコティッシュフォールドとアメリカンショートヘアの交配など品種の異なる交配などを表します。
4、 イヤータフト:イヤーは「耳」。タフトは「毛などを束ねた」という意味です。長毛猫などによく見られる耳の内側の房毛のことです。
5、 イヤーファーニッシング(イヤーティップ)(リンクスティップ):三つ同じ意味で、耳の先端の毛のことです。山猫(リンクス)では耳先の毛が長い個体が多いですね。
6、 ウィスカー:ヒゲのことです。
7、 ウィスカーブレイク:鼻筋と頬の間のくぼみを表します。
8、 ウィスカーパッド:髭が生えている円状のふっくらした部分です。
9、ウールサッキング:「毛織物吸い行動」とも呼ばれ、布製品、特にウール製の柔らかい布やニットを猫がしゃぶってしまい、時に飲み込んで大事に至ることもあります。
10、エリザベスカラー:猫の首に巻く柔らかなプラスチック製などの襟巻きです。傷口を舐めたり、トリミング中に噛まれることのないように使用したりします。
今回は10単語を取り上げましたが、アイウエの中にもまだまだたくさんの猫用語があります。意外となんでこんな意味なの?という単語もありますので次回も一緒に学んでいきましょう。