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2023-04-17 

【コラム】猫の専門用語 №2

こんにちは、ZCCの花島です。4月に入りすっかり暖かくなりました。今年の桜は例年よりも開花が早く、4月に入り関東では雨が続いたりで早く散ってしまいました。皆さんは桜を楽しまれたでしょうか。4月といえば専門学校では入学式、社会人においては入社式と、人生の節目の月となります。専門学校を卒業し動物関係の仕事に関わる方々は、専門学校で学んだ知識と技術を活かし、飼い主様との架け橋となり動物たちとの素敵な共生のお手伝いが出来ることでしょう。

 さて猫を繁殖されている方は既にご存知かと思いますが「動物取扱責任者資格要件変更」で従来の実務経験だけでは許可されず「公平性及び専門性を持った団体が行う客観的な試験の合格の証」が必要となります。期限は今年の5月31日ですので未取得の方は気をつけてください。

 当クラブのキャットマイスター教本が刷新され、従来の14章からなる構成から2章が追加され16章の構成となりました。15章では「ペット保険」について学びます。ペット保険は病気や怪我の際の医療費の補填となり、近年多くの保険会社が参入してきていますので、学生の段階で保険システムを学んでいく必要があります。16章では「猫の遺伝性疾患」について学びます。猫にも「生まれつきの病気」がたくさんある事を学び、不幸な子猫を産ませないための知識を習得します。4月から販売されるキャットマイスター教本は新刊になりますのでよろしくお願いいたします。

 それでは先月に続き猫の専門用語をご紹介します。
1、オリエンタルタイプ:東洋的なという意味ですね。東洋というのはヨーロッパ諸国から見て東側の国でトルコ、ペルシャ、インドを言いますが猫用語ではアジア系の猫、サイアミーズやバリニーズなどのほっそりした体型の事を表します。
2、キツンブルーアイ:子猫の青目という意味です。猫の目色はカッパー、ブルー、グリーン、ゴールドなど成猫になると目色がはっきりしますが、生まれたばかりの子猫たちは皆灰色っぽい青目をしています。
3、キンク:尻尾の折れや曲がりをいいます。一般の猫の尻尾は真っ直ぐなストレートです。
4、コビータイプ:猫の体型を表す言葉です。猫は犬のようにサイズの差があまりありませんが、顔の特徴やボディの状態から6タイプに区別しています。コビータイプは最も丸い顔をしてふっくらした体型の猫です。5、スタッドテール:尻尾の背中側に皮脂腺からの脂の分泌によりベトベトに汚れた尻尾のことを言います。スタッドはスタッドレスタイヤのスタッドと同じで、鋲とかボタンという意味です。皮脂の分泌で出てきた脂の盛り上がりが鋲やボタンという感じからなのでしょう。
6、スプレー:雄猫がマーキングする際、おしっこをかける様子です。
7、ターゲットマーク:アメリカンショートヘアのクラシックタビー柄の両脇腹にある楕円状の模様です。ダーツの的の模様から言われています。
8、ダイリュート:希釈という意味です。猫では色素を薄くするダイリュート遺伝子が作用した毛色に使われます。三毛猫のことをキャリコと言います。薄い三毛(ブルー&クリーム&ホワイト)をダイリュートキャリコと言います。
9、タフト:飾り毛です。イヤータフト(耳の飾り毛)、パウタフト(足裏の毛)。
10、チューバーボディー:チューブ状のボディを表し、オリエンタルタイプのサイアミーズやバリニーズなどに見られるほっそりした筒状の胴体を言います。今回も10単語を説明しましたが、いくつご存知でしたでしょうか。次回もまた一緒に学んでいきましょう。

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