2025-05-14
【コラム№51】GWを終えて!
こんにちは、ZCCの花島です。5月に入り花々や木々の緑が映える季節となりました。我が家の庭もサツキやツツジ、クリスマスローズ、ハナミズキなど満開で心を癒してくれます。5月と言えばゴールデンウィーク、今年は暦通りの飛び石連休の方が多かったと思いますが、中には11連休とゴールデンウィークをたっぷり満喫された方もいたようです。今年のGWの人気スポットは相変わらずの東京ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオはもちろんですが、身近に自然を楽しめるツツジの鶴峰公園、チューリップの山中湖花の都公園、ネモフィラの国営ひたち海浜公園、長井海の手公園ソレイユの丘などが大人気だったようです。また、天候が良かったので千葉県の船橋や木更津の潮干狩りも多くの人で賑わったようです。自分はというと毎年のことながらペットホテルの対応等でGWとは縁のない生活をしていました。たくさん猫を養っている会員の皆さんも猫たちのお世話に追われ、なかなかゆっくりとGWを楽しむことはできないでしょうが、身近に疲れを癒してくれる場所はありますので、ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。
先日、「ねこのきもち」という雑誌が6月で創刊20周年という事で、創刊以来長く協力してきましたので礼状と20周年記念号が届きました。本や雑誌が売れない時代になり廃刊するものも多い中続いているということは、読者に有益な情報や楽しみを与え続けているという証なのでしょう。創刊30周年を目指して引き続き頑張ってほしいですね。
今回は頂いた記念号に気になる記事がありましたのでご紹介したいと思います。「猫の健康と、これから」という記事の中で「猫の最新医療」という内容です。近年、猫の高齢化と言われ、飼育環境、良質なフード等と共に医療効果による高齢化があります。今まで治りずらかった、治らなかった病気が新しい検査法や新薬により治る時代になってきているのです。
まずは何といっても猫といえば腎臓病です。2023年に検査のガイドラインで新たな項目「FGF23(線維芽細胞増速因子23)」が加わりました。従来の判断材料はクレアチニンとリンの数値ですが、FGF23は血中のリン濃度を調整するホルモンですので数値が高くなると腎臓病の治療を始める根拠となり、リン制限食の的確な時期を判断する事が出来、病気の進行を緩め猫の寿命を延ばすことになります。治療薬ではAIMの普及が待ち遠しいですね。
二つ目はインシュリン注射いらずの糖尿病の飲み薬です。猫の糖尿病といえばインシュリンを自宅で注射しなくてはなりません。新薬は血液中の糖を尿と共に体内から排泄させ血糖値を下げるというものです。血糖値が下がれば膵臓の負担が減りインシュリンの分泌が回復し、栄養状態も改善します。また猫の体内に500円玉程度のモニターを入れることで血中のグルコース濃度をリーダーで自宅でモニタリングができるようになりました。
三つ目は不治の病と言われた「猫伝染性腹膜炎」が抗ウィルス新薬「レムデシビル」と抗炎症剤により「不治」でなくなりました。私の知り合いでも数名の方が治療にあたり完治しました。しかし医療費は100万円近く、まだまだ身近な治療ではないのですが、今後治療費の負担が減れば多くのFIP感染猫たちが命を落とすことがない日も近いのではないでしょうか。
その他、治りづらい病気が治る時代になってきました。いつまでも愛猫と一緒に暮らせることは嬉しい限りですね。