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2025-06-11 

【コラム№52】猫の梅雨対策

こんにちは、ZCCの花島です。6月に入り早いもので2025年も半分を過ぎようとしています。会員の皆様いかがお過ごしでしょうか。この時期は梅雨の季節となり湿度が高く過しづらい時期となりますが、周りでは紫陽花の花が満開となりたくさんの色で鬱陶しい気分を払拭してくれますね。気分転換に紫陽花を満喫できる場所へ出掛けてみたらいかがでしょうか。いくつか首都圏近郊の紫陽花の名所を紹介してみたいと思います。有名なのは神奈川県鎌倉市の「あじさい寺」と言われる「明月院」ですね。数千株のヒメアジサイが咲き乱れ、ブルーのグラデーションに染まります。都内では関東三大不動のひとつ「高幡不動尊金剛寺」ですね。境内から山にかけてヤマアジサイなど約200種類以上、7,500株もの紫陽花が彩ります。千葉県では松戸市にある「本土寺」です。10種類以上5万本以上の紫陽花が咲き乱れます。埼玉県では「幸手権現堂堤」です。こちらは「アナベル」というアメリカアジサイで特徴は真っ白なアジサイで満開時は雪山にいるような感じです。最後は少し遠くなりますが箱根登山鉄道の沿線です。この時期は「あじさい電車」の愛称で言われるほど箱根湯本から強羅までたっぷりと紫陽花を楽しむことができます。
 さて、梅雨の時期は猫にとっても過ごしづらい時期となります。猫の祖先は中東の砂漠地帯で暮らしていたリビアヤマネコですから、湿度の高いジメジメした環境は苦手なんですね。だからこの時期に体調を崩す猫が多いと言われています。
 梅雨時の猫にとっての快適な過ごし方を、いくつか取り上げてみようと思います。まずは気温と湿度です。快適な温度は26℃〜28℃、湿度は40%〜60%となりますのでエアコンや除湿機を使ったり、天気の良い日は窓を開けたりして快適な環境を維持することが良いと思います。なかにはエアコンの風が苦手な猫ちゃんもいますから風の当たらない隠れ家的場所を作っておくと良いと思います。また梅雨時はカビや細菌の繁殖を避けるために、猫のよく使う敷物などを清潔に保っておくことも大切です。天日干しや洗濯が良いでしょう。よくある皮膚病として真菌症がありますので、皮膚や被毛のお手入れもしっかりし、シャンプーなどをして体を清潔にしておくことも良いと思います。食事に関してはまずは充分な水分補給ができるよう、いつもより水の飲める場所を増やしたり、ドライフードを主に与えている場合はウェットフードや猫用スープなどで水分を摂りやすくすることも良いと思います。水分を充分取ることは猫の下部尿路疾患の予防にもなります。流れる水を好む猫もいるので自動給水機など利用してみたらどうでしょうか。猫用トイレも雑菌等の繁殖のしやすい場所ですので、おしっこやウンチをいつまでも放置せず清潔にしておきましょう。また猫の様子や行動をよく観察し、食欲がない、元気がない、下痢や嘔吐が見られたら早めに獣医師に相談をしましょう。
 梅雨の時期は人も猫も体調を崩しやすい時期です。快適に過ごせるよう工夫をしながら乗り切っていきましょう。

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