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2025-07-18 

【コラム№53】暑さ対策と猫人気

こんにちは、ZCCの花島です。連日暑い日が続いておりますが、会員の皆様におかれましては、この暑さにしっかり対応して、猫ちゃん達のお世話をしている事と思います。今年は6月から暑い日が始まり、気象庁によると統計を開始した1898年以降、6月では1位の気温だったそうです。これまで最も高かったのは2020年6月で、更に平均気温が1度近く高くなったそうです。また群馬県伊勢崎市では6月25日に40.2度を観測して6月で40度以上になるのは観測史上初めてだそうです。7月も連日30度超えの気温です。7月、8月とまだまだ厳しい暑さが続くと思いますので人も猫も体調を崩さぬようお過ごしください。
 夏の暑さ対策についてはこの時期になると取り上げていますので、過去のコラムの一部をご紹介いたします。「ご存知のようにイエネコの祖先は砂漠地帯の暑い所で生息していましたが、現代のイエネコは暮らしている環境や原産地、長毛、短毛、体格等で暑さ対策をすることが望ましいと思います。人と同じく近年猫も熱中症で病院へ運ばれる子も増えています。症状は初期の段階で元気がなく呼吸が早くなります。症状が進むと犬のように口を開け、舌を出して激しく呼吸をする様になり、さらに進むと酸素不足によりチアノーゼや全身の痙攣を起こすようになります。もちろん体温も40度を超え危険な状態になります。
熱中症を起こしやすい品種としては鼻の低いコビー、セミコビータイプのペルシャやエキゾチック、アメリカンショートヘアやスコティッシュフォールドなどがあげられます。もちろん体型に関係なく老猫や幼猫は特に注意をしてあげるべきです。
対策としては第一にエアコンによる温度管理です。理想的な温度は26~29℃ぐらいだと言われています。もちろん直接風が当たらない様な工夫も必要です。第二に冷え冷えマットや保冷剤を使う方法もあります。ペットショップには暑さ対策用の商品がたくさん販売されておりますので愛猫に合う商品を求めると良いでしょう。もちろんブラッシングやシャンプーをして換毛しきれてない無駄毛を取り除くことも対策の1つです。
 話しは全く変わりますが、6月の末に地方の動物専門学校のオープンキャンパスに参加してきました。ここは犬のトリマーコースと動物看護コースのある学校なのですが、数年前からオープンキャンパスで猫特集をするようになりました。今回も「猫お手入れスペシャル、猫に触れよう」と猫を5匹連れていき、猫の現状、猫種の紹介や特徴、爪切りやブラッシングの体験を高校生や保護者に体験していただくという内容です。なぜこの話を取り上げたかというと、猫の人気が毎年毎年高くなってきていることをこのような体験会等を実施すると強く感じます。こちらの専門学校はなんと今年は昨年の倍近くの参加者があり急遽2部に分けて開催することになりました。まだまだ猫は純血種の飼育頭数は少ないのでこのような機会で日本猫とは違う猫を見て、触れて、それぞれの違いを感じることで将来飼ってみようという事に繋がれば良いといつも思います。
 猫の飼われ方は犬と異なり純血種と雑種の飼育割合が正反対で圧倒的に純血種が少ないですね。何十種類と多くの品種がいて、それぞれたくさんの魅力を秘めた猫たちですから色々な機会を通して、またクラブとしても広く紹介していきたいですね。
 これからますます暑い日が続くと思います。猫ちゃん共々体調に留意してこの暑さを乗り切っていきましょう。

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